こんにちは、ヒラパパです。
私はS&P500に連動する投資信託イーマクシススリム米国株式をコアとして投資していますが、
サテライトで金のETF(GLDM)と新興国の投資信託(イーマクシススリム新興国株式)にも投資しています。
全世界に投資するよりも、分散が効いたポートフォリオであると考えている理由について述べたいと思います。
米国集中投資で大丈夫と不安に思われている方の参考になれば嬉しいです。
サテライトとして金投資
まず、金への投資ですが、全世界株式のように地域を分散させるよりも
異なる資産クラスに分散させたほうが、分散効果が高いと考えています。
世界中の株価はマクロ経済の影響を受けるため、全世界に分散しても、米国に集中投資しても同じような値動きとなります
(バックテストの結果も米国と全世界の相関係数は96%)。
リーマンショックやイギリスのEU離脱の際に、米国、イギリスだけではなく、
世界中の株価が下落したことからも明らかです。
一方、金はリスク資産である株式に対して、安全資産と見做されており、
市場が不安定な時、リーマンショック、コロナショックなどの株の暴落時に値上がりが期待できます。
株式と共に値下がりすることもありますので、逆相関とまでは言えませんが、
バックテストの結果も相関係数11%ですので、相関関係は無く分散効果が期待できます。
また、金は基本的にドルと逆相関するため、金利が下がってドル安となった場合、
値上がりが期待できます。
ただし、値動きは株式並みに大きく変動する点は心構えが必要です。
安全資産と呼びましたが、株式の暴落の影響を受け難い、
若しくは株式の暴落時に値上がりが期待できる資産と言った方が、適切かもしれません。
債券について
ここで、株式と異なる資産クラスとして債券についても考えを述べます。
安全資産として国債が一般的ですが、金利が低く、
ネット銀行の金利と大差ないため、
私の場合、安全資産として金利1%超の会社の年金保険に加入しています。
米国債券は金利が魅力的ですが、海外株式同様為替の影響が大きいという点で安全資産に不向きと考えます。
現在のように金利が高いと今後の金利低下を見越して投資対象としての魅力は増しますが、
(債券価格は金利が上がると、下がり、金利が下がると上がります)
金利低下と共にドルの価値も下がりますので、円で生活している我々は不利です。
ただし、米国長期債ETFのEDVであれば、金利低下による価格上昇で為替差損もカバーできると考え、リスクの許容範囲内で投資しています。
これは安全資産としての投資ではなく、短期〜中期目線でキャピタルゲイン狙いです。
長期債は株式と逆相関が期待できますので、金同様、株暴落時のヘッジとしての魅力もある商品です。
サテライトとして新興国投資
新興国ETFの投資対象No.1は中国です。
私が投資しているイーマクシススリム新興国株式の場合は、3割が中国です
(実際は、ケイマン諸島も中国企業が多数含まれるので、これ以上)。
投資を始めた21年当初は4割が中国でしたが、23年現在は10ポイント以上下げており、
インドが2番手に浮上しました(8%⇨16%)。
現在は経済だけでなく、政治も軍事も米国がNo.1ですが、仮にこの座を取って代わる国があるとすると、それは中国以外考えられません(もちろん可能性は低いと思われますが)。
例えば、今後のテクノロジーの核となる分野は米国が先行しているAIですが、
中国も負けていはいません。
実際、この分野における論文の数は中国が世界一であり、質は分かりませんが米国を脅かしています。
AIの研究ではアルゴリズムに加えてデータ量が重要となるので、
量が質を凌駕するとも言われています。
中国はプライバシーの概念が希薄なため、歩行者、旅行者、犯罪者などあらゆる人のデータを自由に使うことができる環境にあります。
一方、アメリカでは人種差別の問題等で研究がストップしてしまうこともあるようです。
アメリカがいかに素晴らしいアルゴリズムを持っていても、
中国が膨大な量の研究を続けていたったら、アメリカを追い抜く可能性はあるかもしれません。
政治面(アフリカや中南米諸国との結び付きを強めています)や
軍事力(軍事費は米国に次ぐNo.2)を見ても、
仮に米国が没落したときに、ヘッジとなる投資先は中国ではないでしょうか。
ただし、新興国ETFは米国の様に右肩上がりではなく
(これは、その他先進国も同じですが)、
ボラティリティも大きいので、投資比率が5〜10%に収まるように積み立てていく予定です。
まとめ
世界株式一本で分散を図るのではなく、コアを米国株式、サテライトを金、新興国株式とする私のポートフォリオについて解説させてもらいました。
①分散効果(異なる資産クラス>異なる地域の株式)を狙った金への投資
②米国が覇権を失ったときに台頭する可能性が高い中国への投資
この2つの考えをベースとして、生活防衛資金を確保したうえで、下記のポートフォリオ目指して積立中です。
イーマクシススリム米国株式をメインとした米国投資信託 70%
イーマクシススリム新興国株式 7%
自社株、その他 3%
長期債(EDV)/年金保険&現金 10%
金ETF(GLDM) 10%
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