こんにちは。ヒラパパです。
以前、海外赴任の可能性があるサラリーマンにとって最適のNISA口座の運用先は野村證券であるという記事を書きました。
とはいえ、既に野村以外の大手証券会社で投資を始めている方も多いかと思いますので、
今回はそのような方のために口座、商品別に最適解となる証券会社がどこなのかについて、記事にしたいと思います。
結論
先に結論をお伝えすると、
iDeCo:好きなネット証券でOK
特定口座:マネックス
NISA:野村
これが現時点における海外赴任者にとっての最適解となるでしょう。
下表の○は海外赴任中(非居住者)でも口座の維持が可能という意味であって、新たな買い付けや売却は不可である点はご注意ください。
また、特定口座の○は非居住者の間は一般口座に振替らえれますが、帰国次第特定口座に戻すことができます。
以下、商品ごとに解説しながら、なぜマネックス+野村が最適解と言えるのかについて、説明したいと思います。
iDeCoは各社とも海外居住者に対応
iDeCoに関しては、厚生年金被保険者のまま海外赴任することを前提に、拠出の継続が可能であるということが、複数の金融機関のホームページ上で確認できます。
SBI証券のホームページでは、すでに海外に住んでいる方向けの加入方法が記載されています。
マネックスには今年に入ってから、電話で可能である旨、確認しています。
特定口座(国内株式)
特定口座における国内株式はいずれの証券会社でも保有可能となります。
ただし、SBI証券と楽天証券は常任代理人の指名が義務付けられています。
また、楽天証券は国内株式であってもETF、REITは不可となる上に、
5年以上の出国の場合は売却しなければなりません。
詳細は下記リンク参照ください。
マネックス、野村が無難な選択肢となりそうです。
特定口座(投資信託)
非居住者であっても保有可能な商品に関して、
SBI証券のH.Pには「原則として日本株式および日本国債」
楽天証券のH.Pには「国内株式(ETF・REIT等を除く)、および個人向け国債」
とあります。
SBIは「原則として」と記載がるので、仮に投資信託が保有可能になったとしても、あくまで例外的な扱いとなりそうです。
楽天は投資信託どころか、国内ETF、REITでさえも不可のようです。
それに対して、マネックス証券のH.Pには「信用取引やFXなどの建玉や外国商品を保有したまま出国することはできません」とあり、投資信託は可能なようです。
1年程前ではありますが、電話でも可能である旨、確認済です。
野村も保有可能ですが、低コストの海外インデックス投信が豊富にあるマネックスが唯一の選択肢となるでしょう。
特定口座(海外株式)
大手ネット証券3社は全滅ですが、電話確認で唯一野村が海外株式であっても保有可能となる旨、回答を得ることができました。
NISA
NISAに関しては、大手ネット証券社で唯一、楽天証券が対応しているものの、上記の通り国内株式(ETF・REIT等を除く)という制約があるため、現実的な選択肢としては以前の記事でも紹介した野村一択となります。具体的に購入候補となり得るインデックス投信も紹介しているので、ご参考になるかと思います。
まとめ
iDeCoに関しては、各社大きな差がないため、現状の証券会社を維持、
特定口座(国内株式)に関しては、マネックス、野村が候補、
同(投信)はマネックス一択、
同(海外株式)とNISAは野村証券一択となります。
ということで、海外赴任の可能性がある会社員の方は、少なくともマネックスと野村證券で口座を開いておくことをお勧めします。
また、各社の対応も今後変わる可能性は十分あり得ますので、「いよいよ海外赴任が近そうだ」というタイミングでホームページや電話で確認するとよいでしょう。
参考リンク(各社の海外転出時の手続きに関するH.P)
①野村證券
a.co.jp/support/procedure/contractchange/pdf/moveout.pdf
③SBI証券
④楽天証券
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