投資の大原則

投資

こんにちは。ヒラパパです。

金利はまだ上がるの、そしていつ下がるの、今年のS&P500はどうなる?

ということが気になる昨今の相場環境ですが、そんな時こそ賢者の教えを思い出そうということで、

投資を始めた頃に読んだ本書を読み直してみました。

投資関連本の名著が何かと問われれば必ず挙がるであろう2冊『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者マルキールと『敗者のゲーム』の著者エリスによる共著です。

マルキールは株価の上げ下げの足取りはランダム(ランダム・ウォーク)、

つまり法則性はなく将来の株価の動きを予測するのは不可能なので、

短期的な株価予測に基づいて投資してもうまくいかないと考えます。

一方のエリスは、世界中に情報網を張り巡らせる大手機関投資家が誰よりも早く入手した情報に

基づき売買するため、市場価格はこういったほぼ全ての情報が織り込まれ、

割安・割高判断の余地に乏しく、継続的に市場平均以上の運用成績を上げることは

極めて困難と指摘します。

それでは、どうやって投資で成功するかといえば、

①分散投資、②リバランス、③ドル・コスト平均法、④インデックスファンドの4点と著者達は明言します。

この方法自体はインデックス投資家であれば、何度も聞いている話かと思いますし、

既に常識と言っていいでしょう。

私が今回の再読で特に心に留まったのはインデックス投資の正当性を裏付ける根拠となる

以下の2点の主張です。

①インデックスファンド>市場平均

②株や金利の予測は投資判断の考えに含めない。

最近の投資系インフルエンサーからは、はあまり聞こえてこないテーマですので

ここで紹介させてもらいます。

インデックスファンド>市場平均

2012年6月30日までの10年間で4分の3のファンドマネージャはS&P500に負けています。

市場取引の9割をプロのファンドマネージャーが占めており、

つまりはプロの投資家である彼らの平均値が市場(米国であればS&P500)となります。

仮に厳しい競争に負けることなく、市場平均と同程度の実績を上げることができたとしても、

信託報酬の1%と年1回の資産内容見直しの際に発生する売買コストにより、

このコストの分だけ市場平均に勝てないというのです。

インデックスファンドは平均的なリターンしか得られない訳ではなく、

手数料が安く、不必要な税金も払わない分、世界中に情報網を張り巡らせ優秀なファンドマネージャがひしめく市場で平均以上のリターンを上げることができます。

株価の動向、金利の予測は投資判断の考えに入れない

市場は既に膨大な情報をもつ投資家がそれに基づき予想を立てお金を動かした結果です。

株価の動きを当てるということは、他の投資家が今立てている予想がいかに変化するかを

当てるということ。

よって、現在の市場のコンセンサスが間違っていて、さらにそれが上がるか下がるかどちらの方向に

動くのかを決めなければならないということになります。

カリフォルニア大学バークレイ校で25年間に300人の専門家が行った8.2万件の予測を研究したところ、専門家の予測はサイコロを振って決めるよりはかろうじでマシという程度。

このことからも、株式市場の動向、金利の予測などどのように付き合うべきかと問われれば、

予測は考えに入れないこと。予測をしなければ、時間も節約できて、無用な心配もせずにお金もかからないといえます。

まとめ

私自身、とにかく市場平均を超えるようなリターンを追求する投資スタイルかと問われると、

そんなことはなく米国株インデックスをコア、新興国、金、債券をサテライトで分散を意識した投資をしています。

そんな私でもコストの安いインデックス投資で市場平均以上のリターンを得られると

言われれば嬉しいですし、グリップも気持ち強くなります。

一方で、タイミングを図ってS&P500の東証上場ETFや、米国長期債ETFのEDVを買ったりしましたが、

本書によれば、これは時間の無駄でサイコロで購入するタイミングを決めた方が良いとのことです。

そう言われても今後も毎朝布団の中で欠かさずに株価、金利、ブルームバーグはチェックしますし、

タイミングも図りたくなると思います。

その時には、カリフォルニア大学バークレイ校の研究結果を思い出そうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました